建築アイデア

隠し扉のある家という、少しのいたずら心

隠し扉のある家という、少しのいたずら心

この壁、実は扉です。
初めて来られた方の多くが、ここに扉があるとは気づきません。
私たちの新しい事務所には、隠し扉を採用しています。

理由は、防犯のためでも、特別な機能のためでもありません。
ただ「空間に、少しの驚きと楽しさを仕込みたかった」からです。
住まいは、日々の生活を包む場所。

便利であること、快適であることはもちろん大切ですが、
そこに思わず誰かに話したくなるような仕掛けがあったら、
暮らしはもう一段、豊かになると私たちは考えています。

この隠し扉は、壁と同じ素材・同じリズムで仕上げています。

取手もなく、境目もできるだけ消しました。

「扉をつくる」のではなく、
“壁の中に動線を忍ばせる”という発想です。
何気ない日常の中で、

・自分だけが知っている通路
・来客にだけそっと教える入口

そんな小さな秘密は、住まいに愛着を生みます。
住宅でも同じです。

隠し扉は、必ずしも必要なものではありません。
でも、「こんな家、面白いね」と笑ってもらえる要素は、
暮らしの記憶として、長く残ります。

私たちは、間取りや性能だけでなく、
住む人の気持ちが少し動く瞬間を大切に設計しています。

遊び心は、決して子どもっぽさではなく、
暮らしを楽しむための立派な設計要素です。

この事務所の隠し扉も、
そんな私たちの姿勢を、そのまま形にしたもの。
もしご来所の際は、ぜひ探してみてください。

きっと、ちょっと楽しい気持ちになっていただけるはずです。

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